nukIM@S-2 ver 0.1.7
2008/12/13 ver 0.1.7
- 「コミュ抜き」フィルタ、「衣装選択画面抜き」フィルタを追加。
- 「輪郭抽出」フィルタ、「輪郭抽出 (背景除外)」フィルタを追加。
- 「合成」フィルタの合成モードに「微粒取り出し」「微粒結合」を追加。
- 小数点以下まで入力できるパラメータについては、小数点以下がゼロの場合でも「.0」を表示するように改善。
- 出力設定ダイアログ内の「出力ファイル」の項目を削除し、「出力」ボタンまたは「バッチ登録」ボタンを押してからファイルダイアログを出すように変更 (ファイルの上書き確認に一貫性が無かったためこのように変更しました)。
- その他、バッチ出力に関する細かな改善。
[注意] 0.1.6で行ったバッチ登録が残っている場合は、0.1.7以降を使用する前に全て完了させるか削除してください。0.1.7でバッチ出力の内部仕様を変更したため、0.1.6で行ったバッチ登録は0.1.7以降では動作しなくなりました。
ダウンロード: http://kuramo.ch/nukimas/
コミュ抜き、衣装選択画面抜きは「765comm@ndキー [グレー]」に「背景フレーム」を指定する箇所が増えたような感じになってます。パラメータは似てるので、[グレー]で抜いたことがあればだいたい使い方はわかると思います。ただし、抜け方の特性が結構違うかもしれないです。類似性は大きくし過ぎない方が良いようです。[グレー]と違って類似性を大きめに取っても類似性補正の精度が上がりにくいので(特にコミュ抜きの場合)、エッジの外側がきれいに取り除けたらそれ以上はあまり大きくしない方が良いでしょう。
また、コミュ抜きと衣装選択画面抜きは実際には全く同じもので、「詳細設定」内のパラメータの初期値だけが異なっています。
コミュ抜きは余計な穴が時々開いてしまいますが、開くところがだいたい同じなので（背景の特定の色のところにアイドルの特定の部位が重なった時がほとんど）手作業で修正するのはわりと簡単かと思います。NiVEやPEでやってみましたが簡単でした。抜いた動画と元の素材*1をタイムライン上に重ねて、元の素材の方に適当なマスクをしてやれば良いです。NiVEの場合は「マスク(基本図形)」を大雑把に動かして、動きの大きいところだけ細かく調節してやれば良いです。PEの場合は丸や四角等のマスク画像を用意して、やはり適当に動かして元の素材のトラックマットにすれば良いでしょう。もっと簡単な方法もあるかも。この辺のやり方も含めて解説動画作った方がいいかな。
「輪郭抽出 (背景除外)」はコミュ抜きなどと同じように背景フレームを指定して、背景部分を除外した輪郭抽出を行います。つまりアイドルだけの輪郭が採れるということです *2。「微粒取り出し」は、コミュ抜き、衣装選択画面抜きの内部で使ってる*3 ので合成フィルタからも使えるようにしました。「微粒結合」はそのついで。「.0」の件は、整数で表示されてると小数点以下まで調節できることがわかりにくいかなということで（私自身、どのパラメータが小数点以下まで設定できるのか区別付かなくなってた）。
サンプル
- コミュ
- L4U DLC10号アイドラ オフスケッチ美希 おみくじ効果
- キャプチャ
- Intensity Pro (HDMI) *4
- コミュ抜きフィルタのパラメータ
- 類似性：50
類似性補正：30
エッジ補正：100
エッジをぼかす：ON
他はデフォルト値
おみくじ効果は背景に似た色が少なくて抜きやすく、パラメータ設定が大雑把でも十分なので練習用にいいかも。他のだともう少し細かく設定する必要があるのが多いかな。なお、このシーンの中には背景フレームを採れるところが無いので、このアイドラの終盤に再び同じ背景が出てくるシーンから２フレームをニコイチにしました。
雪歩のオトメサンバは手強かったよ。羽が抜けちゃうのでエッジ補正を全くかけられなかった。だから、抜いた生の画像だとかなりエッジが汚い。縮小とエンコで誤摩化せた *5。千早の羽根の方が難しいかと思ったんだけどな。羽根の透けてる部分は背景とほとんど色差出ないから穴だらけになるかと思ったら意外となんとかなった。
出力すると背景が消えてない？
プレビューではしっかり背景抜けてるはずなのに、出力すると背景消えておらず…
牛魔王 - 傾奇帳
前々から、これわかりにくいかなぁとは思っていたんですがREADMEにも書くべきですね。すみません。
たぶんWindows Media Player等で再生して確認されたのだと思いますが、出力にはアルファチャンネル以外の元データは残してあるので、WMP等のアルファチャンネルを無視するプレーヤでは背景が消えてない状態になってしまいます。コミュ抜きフィルタの直後に「背景色」フィルタを入れれば背景は塗りつぶされますが、手修正をするためには背景を塗りつぶさずに元のデータを残しておく方がよいので、背景色フィルタを使うのはおすすめしません。編集ソフトに読み込んで確認するか、次のようにnukIM@S-2に読み込んで確認することもできます。
もうひとつ考えられる原因は、出力設定です。
ファイル形式を「AVI/アルファチャンネルあり」にし、ビデオ圧縮をアルファチャンネルをサポートしているものにする必要があります。
（以下、使い方などを随時更新予定）
解説動画を作りました → d:id:butyricacid:20090211
*1:元の素材でなくてもよい。抜いた動画にはアルファチャンネル以外は元の素材と同じデータが残っているので、アルファチャンネルを無視すれば良い。PEなら2回プロジェクトに読み込ませて片方だけ「フッテージを変換」でアルファチャンネルを無視。NiVEは片方をVFWInputで読めばそもそもアルファチャンネル無視される。なので、抜いた後は元の素材のファイルを捨ててしまっても構わない。
*2:輪郭抽出と合成モードの組み合わせでできる処理なので他のツールでもできると思いますが、ついでだったので実装しました。使い道があまり思いつきませんがきっと何かの役に立つでしょう。
*3:微粒取り出しの計算式は、減算して(アンダーフローしないように)128足すという単純なものです。そして、この式からは当たり前といえば当たり前なのですが、コミュや衣装選択画面に使うとグレーバックとほとんど同じものができる→http://f.hatena.ne.jp/butyricacid/20081215073854
*4:Intensity以外でもきれいに抜けるかどうか心配なの。
*5:まぁサンプルとしてはちょっとズルだけど、うまく誤摩化せば実用にはなるってことで。光らせたりとか白っぽい背景を選ぶとかでもいいし。生の画像だとこんな感じ→http://f.hatena.ne.jp/butyricacid/20081216095630 。他のは動画のとおりにきれいに抜けてます。
